1 測度と有限性
測度の公理は、空集合の測度と互いに交わらない可算和の測度を指定する。
定義 1.1.(X,F)を可測空間とする。関数
μ:F⟶[0,∞]が(X,F)上の測度 (measure) であるとは、次の二条件が成り立つことをいう。
- μ(∅)=0である。
- A1,A2,⋯∈Fが二つずつ交わらないならば、
μ(n=1⋃∞An)=n=1∑∞μ(An)
が成り立つ。
第二の条件を可算加法性 (countable additivity) という。右辺の非負項級数は、部分和の上限として[0,∞]に値をもつものとする。三つ組(X,F,μ)を測度空間 (measure space) という。
測度空間全体の測度が有限であることと、有限測度の可算個の集合で全体を被覆することとを区別する。
定義 1.2. 測度空間(X,F,μ)と可測集合A∈Fに対して、Aが有限測度をもつ (set of finite measure) とは
μ(A)<∞が成り立つことをいう。測度空間(X,F,μ)が有限測度空間 (finite measure space) であるとは、
μ(X)<∞が成り立つことをいう。
測度空間(X,F,μ)がシグマ有限測度空間 (sigma-finite measure space) であるとは、各n∈Z≥1に対してEn∈Fかつμ(En)<∞である集合列(En)n≥1が存在して、
X=n=1⋃∞Enが成り立つことをいう。測度μが有限またはシグマ有限であるというときも、同じ条件を意味する。
数え上げ測度と Dirac 測度は、有限性とシグマ有限性の差を示す。
例 1.3 (数え上げ測度と Dirac 測度).Xを任意の集合とし、F=P(X)とする。A⊆Xに対して
κ(A)={∣A∣,∞,A が有限集合である場合,A が無限集合である場合と定めると、κは数え上げ測度である。
実際、二つずつ交わらない集合列(An)n≥1の和集合が有限ならば、空でないAnは有限個だけであり、有限集合の要素数に対する加法性から可算加法性を得る。和集合が無限ならば、いずれかのAnが無限であるか、有限集合であるAnが無限個だけ空でない。前者では一つの項が∞である。後者では部分和が任意の正の整数以上になる。したがって、いずれの場合も等式の両辺は∞である。
特にX=Z≥1の場合、数え上げ測度κはκ(X)=∞であるから有限ではない。一方、
X=n=1⋃∞{n},κ({n})=1であるから、κはシグマ有限である。
一般の可測空間(Y,G)と点a∈Yに対して、
δa(B)={1,0,a∈B,a∈/B(B∈G)と定める。二つずつ交わらない集合列では、点aを含む集合は高々一つであるから、δaは可算加法性を満たす。測度δaを点aにおける Dirac 測度という。δa(Y)=1であるから、Dirac 測度は有限であり、したがってシグマ有限でもある。
2 可算加法性から導かれる性質
可算加法性を空集合で補うと有限加法性が得られる。有限加法性は、包含関係と集合差に関する公式を与える。
命題 2.1.(X,F,μ)を測度空間とする。このとき、次の性質が成り立つ。
- A1,…,Ak∈Fが二つずつ交わらないならば、
μ(i=1⋃kAi)=i=1∑kμ(Ai)
が成り立つ。
- A,B∈FかつA⊆Bならば、
μ(A)≤μ(B)
が成り立つ。さらにμ(A)<∞ならば、
μ(B∖A)=μ(B)−μ(A)
が成り立つ。
- 任意の集合列A1,A2,⋯∈Fに対して、
μ(n=1⋃∞An)≤n=1∑∞μ(An)
が成り立つ。
証明.(1)を示す。n>kに対してAn=∅と定めると、可算加法性とμ(∅)=0から
μ(i=1⋃kAi)=i=1∑kμ(Ai)を得る。
(2)を示す。A⊆Bならば
B=A⊔(B∖A)である。(1)から
μ(B)=μ(A)+μ(B∖A)≥μ(A)を得る。さらにμ(A)<∞ならば、有限な量μ(A)を両辺から引くことによって
μ(B∖A)=μ(B)−μ(A)を得る。μ(B)=∞の場合には、右辺を∞−μ(A)=∞と解釈する。この計算は、未定義な無限量どうしの差を含まない。
(3)を示す。B1=A1とし、n≥2に対して
Bn=An∖j=1⋃n−1Ajと定める。シグマ加法族の有限和と差集合に対する閉性から、各BnはFに属する。集合列(Bn)n≥1は二つずつ交わらず、
n=1⋃∞Bn=n=1⋃∞An,Bn⊆Anが成り立つ。可算加法性と(2)から
μ(n=1⋃∞An)=n=1∑∞μ(Bn)≤n=1∑∞μ(An)を得る。最後の不等式は、各有限部分和に対する不等式をとり、部分和の上限をとることによって得られる。したがって、三つの性質がすべて成り立つ。▨
3 零集合、ほとんど至る所、完備性
測度が零である可測集合は、測度に関する例外を記述する。
定義 3.1.(X,F,μ)を測度空間とする。集合Z∈Fがμに関する零集合 (null set) であるとは、
μ(Z)=0が成り立つことをいう。
例外となる点の集合自体が可測であることを仮定せず、可測零集合によって例外を被覆する形で「ほとんど至る所」を定義する。
定義 3.2.(X,F,μ)を測度空間とし、P(x)を各x∈Xに対して真偽が定まる性質とする。P(x)がμに関してほとんど至る所で成り立つ (holds almost everywhere) とは、可測零集合Z∈Fが存在して、すべてのx∈X∖Zに対してP(x)が成り立つことをいう。この状況をP(x)がμ-a.e. に成り立つともいう。
例 3.3 (可測零集合の外で一致する関数).X={0,1,2}、F=P(X)とし、μ=δ2とする。関数f,g:X→Rを
f(0)=f(1)=f(2)=0,g(0)=1,g(1)=2,g(2)=0によって定める。任意の Borel 集合B⊆Rに対してf−1(B),g−1(B)⊆Xであり、F=P(X)であるから、fとgは可測関数である。
Z={0,1}とおくと、Z∈Fかつμ(Z)=0である。また、X∖Z={2}上ではf(2)=g(2)が成り立つ。したがって、定義 3.2により、f=gがμ-a.e. に成り立つ。
零集合の任意の部分集合が可測であるかどうかは、測度空間の完備性によって決まる。
定義 3.4. 測度空間(X,F,μ)が完備測度空間 (complete measure space) であるとは、任意の可測零集合Z∈Fと任意の部分集合N⊆Zに対して、
N∈Fが成り立つことをいう。このとき、測度μも完備測度 (complete measure) であるという。
N∈Fが得られれば、単調性から0≤μ(N)≤μ(Z)=0であるため、μ(N)=0も成り立つ。
Dirac 測度の定義域を粗いシグマ加法族に制限すると、完備でない有限測度空間が得られる。
例 3.5 (完備でない測度空間).X={0,1,2}とし、
F={∅,{0,1},{2},X}とする。μ=δ2と定めると、例 1.3によりμは(X,F)上の有限測度である。集合{0,1}は可測零集合であるが、その部分集合{0}はFに属さない。したがって、(X,F,μ)は完備でない。
4 集合列に対する測度の連続性
増加列は、新たに加わる部分を互いに交わらない集合へ分解することができる。減少列については、先頭集合から取り除かれる部分を増加列として扱う。
4.1 証明方針
増加列(An)n≥1に対して、A1と差集合An∖An−1を並べる。可算加法性を列全体へ適用し、有限加法性を各部分和へ適用すると、下からの連続性が得られる。減少列ではA1∖Anに下からの連続性を適用し、有限な値μ(A1)からの差を用いて上からの連続性を導く。
定理 4.1.(X,F,μ)を測度空間とする。
- A1,A2,⋯∈Fが
A1⊆A2⊆⋯
を満たすならば、
μ(n=1⋃∞An)=n→∞limμ(An)
が成り立つ。
- A1,A2,⋯∈Fが
A1⊇A2⊇⋯
を満たし、さらにμ(A1)<∞であるならば、
μ(n=1⋂∞An)=n→∞limμ(An)
が成り立つ。
証明.(1)を示す。C1=A1とし、n≥2に対して
Cn=An∖An−1と定める。各Cnは可測であり、集合列(Cn)n≥1は二つずつ交わらない。また、すべてのn≥1に対して
An=k=1⋃nCkが成り立ち、
n=1⋃∞An=k=1⋃∞Ckが成り立つ。したがって、可算加法性と有限加法性から
μ(n=1⋃∞An)=k=1∑∞μ(Ck)=n→∞limk=1∑nμ(Ck)=n→∞limμ(An)を得る。
(2)を示す。A=⋂n=1∞Anとする。§E9.1 命題 1.4によりA∈Fである。さらに、
Bn=A1∖Anと定める。集合列(Bn)n≥1は増加列であり、
n=1⋃∞Bn=A1∖Aが成り立つ。(1)から
μ(A1∖A)=n→∞limμ(A1∖An)を得る。
A⊆An⊆A1かつμ(A1)<∞であるから、命題 2.1の差の公式を用いることができる。したがって、
μ(A1)−μ(A)=n→∞lim(μ(A1)−μ(An))が成り立つ。数列(μ(An))n≥1は非増加であり、0以上かつ有限なμ(A1)以下であるから、有限な極限Lをもつ。右辺はμ(A1)−Lに等しいので、
μ(A1)−μ(A)=μ(A1)−Lを得る。μ(A1)は有限であるから、両辺からμ(A1)を消去してμ(A)=Lを得る。したがって、
μ(n=1⋂∞An)=n→∞limμ(An)が成り立つ。▨
上からの連続性では、有限性の仮定を除くと結論が成り立たない例がある。
5 測度の完備化
完備化では、可測零集合に含まれる部分集合をすべて追加する。追加する部分集合は、もとのシグマ加法族に属するとは限らない。
定義 5.1.(X,F,μ)を測度空間とする。集合族Nμ⊆P(X)を
Nμ={N⊆X∣ある Z∈F が存在して N⊆Z かつ μ(Z)=0}によって定める。
集合族Nμは、部分集合をとる操作と可算和に対して閉じている。
補題 5.2. 可算選択公理を仮定し、(X,F,μ)を測度空間とする。このとき、次の性質が成り立つ。
- ∅∈Nμである。
- M⊆NかつN∈Nμならば、M∈Nμである。
- すべてのn≥1に対してNn∈Nμならば、⋃n=1∞Nn∈Nμである。
証明.(1)を示す。空集合は可測零集合∅に含まれるので、第一の性質が成り立つ。
(2)を示す。M⊆NかつN∈Nμとする。ある可測零集合Zが存在してN⊆Zが成り立つ。M⊆Zでもあるから、M∈Nμである。
(3)を示す。各Nn∈Nμに対して、Nn⊆Znを満たす可測零集合Zn∈Fを可算選択公理によって選ぶ。シグマ加法族の可算和に対する閉性からZ=⋃n=1∞Znは可測である。また、命題 2.1の可算劣加法性から
μ(Z)≤n=1∑∞μ(Zn)=0である。したがって、Zは可測零集合である。⋃nNn⊆Zであるから、⋃nNn∈Nμを得る。したがって、三つの閉性がすべて成り立つ。▨
もとの可測集合とNμの元との和集合を、完備化後の可測集合とする。
定義 5.3.(X,F,μ)を測度空間とする。集合族
Fμ={A∪N∣A∈F, N∈Nμ}をFのμによる完備化 (completion) という。文脈から測度μが一意に定まる場合には、Fと書く。
完備化された集合族がシグマ加法族であることを、補集合と可算和について直接証明する。
補題 5.4. 可算選択公理を仮定し、(X,F,μ)を測度空間とする。このとき、FμはFを含むX上のシグマ加法族である。
証明.∅∈Nμであるから、任意のA∈Fに対してA=A∪∅∈Fμである。したがって、F⊆Fμであり、特にX∈Fμである。
E=A∪N∈Fμとする。ここでA∈FかつN∈Nμである。N⊆Zを満たす可測零集合Z∈Fをとり、
A′=(X∖A)∖Z,N′=(X∖(A∪N))∩Zとおく。シグマ加法族の差集合に対する閉性からA′∈Fであり、N′⊆ZからN′∈Nμである。Zの外部と内部に分けると
X∖E=A′∪N′が成り立つ。したがって、X∖E∈Fμである。
各n≥1に対してEn∈Fμとする。可算選択公理によって、An∈FとNn∈Nμを選び、En=An∪Nnと表示する。シグマ加法族の可算和に対する閉性と、可算選択公理を仮定した補題 5.2から
n=1⋃∞An∈F,n=1⋃∞Nn∈Nμである。さらに、
n=1⋃∞En=(n=1⋃∞An)∪(n=1⋃∞Nn)であるから、⋃nEn∈Fμである。以上により、Fμはシグマ加法族である。▨
同じ完備化後の可測集合には複数の表示がありうるため、拡張測度を定める前に表示からの独立性を証明する。
補題 5.5.(X,F,μ)を測度空間とする。A,B∈FおよびN,M∈Nμが
A∪N=B∪Mを満たすならば、
μ(A)=μ(B)が成り立つ。したがって、
μ(A∪N)=μ(A)(A∈F, N∈Nμ)という規則は、Fμ上の関数μ:Fμ→[0,∞]を一意に定める。
証明.N⊆ZとM⊆Wを満たす可測零集合Z,W∈Fをとる。A∪N=B∪Mであるから、
A∖B⊆M⊆W,B∖A⊆N⊆Zが成り立つ。集合A∖BとB∖Aは可測であるから、測度の単調性により
μ(A∖B)=0,μ(B∖A)=0を得る。
互いに交わらない和
A=(A∩B)⊔(A∖B),B=(A∩B)⊔(B∖A)に有限加法性を適用すると、
μ(A)=μ(A∩B)+0=μ(B)を得る。この計算は測度の差を用いないので、μ(A)またはμ(B)が∞である場合にも成り立つ。▨
拡張測度の可算加法性、完備性、および最小性をまとめて証明する。
5.1 証明方針
二つずつ交わらない完備化後の可測集合をEn=An∪Nnと表示すると、各AnはEnの部分集合であるため、集合列(An)n≥1も二つずつ交わらない。したがって、もとの測度μの可算加法性を直接適用することができる。完備性については、測度零であるE∈Fμを一つの可測零集合で被覆し、Eの任意の部分集合をNμの元として表す。
定理 5.6. 可算選択公理を仮定する。(X,F,μ)を測度空間とし、Fμとμを定義 5.3および補題 5.5によって定める。このとき、次の性質が成り立つ。
- (X,Fμ,μ)は完備な測度空間である。
- 任意のA∈Fに対してμ(A)=μ(A)である。
- GがFを含むX上のシグマ加法族であり、νが(X,G)上の完備測度であって、任意のA∈Fに対してν(A)=μ(A)を満たすならば、
Fμ⊆G,ν(E)=μ(E)(E∈Fμ)
が成り立つ。
証明.(1)を示す。まず、補題 5.4によりFμはシグマ加法族である。次に、μが測度であることを示す。空集合を∅=∅∪∅と表示すると、
μ(∅)=μ(∅)=0である。
E1,E2,⋯∈Fμが二つずつ交わらないとする。各n≥1に対して、An∈FとNn∈Nμを可算選択公理によって選んでEn=An∪Nnと表示する。An⊆Enであるから、集合列(An)n≥1も二つずつ交わらない。また、補題 5.2によりN=⋃n=1∞NnはNμに属し、
n=1⋃∞En=(n=1⋃∞An)∪Nである。したがって、μの可算加法性から
μ(n=1⋃∞En)=μ(n=1⋃∞An)=n=1∑∞μ(An)=n=1∑∞μ(En)を得る。ゆえに、μはFμ上の測度である。
(2)を示す。任意のA∈FはA=A∪∅と表示されるので、
μ(A)=μ(A)である。
完備性を示す。E∈Fμかつμ(E)=0とし、S⊆Eとする。E=A∪Nと表示する。ここでA∈F、N∈Nμである。μ(E)=μ(A)=0である。また、N⊆Zを満たす可測零集合Z∈Fが存在する。可算劣加法性から
μ(A∪Z)≤μ(A)+μ(Z)=0であるため、A∪Zは可測零集合である。また、
S⊆E⊆A∪Zが成り立つ。したがって、S∈Nμである。S=∅∪Sと表示するとS∈Fμかつμ(S)=0を得る。ゆえに、(X,Fμ,μ)は完備である。
(3)を示す。Gとνが(3)の仮定を満たすとする。N∈Nμを任意にとる。N⊆Zを満たす可測零集合Z∈Fが存在する。F⊆Gかつν(Z)=μ(Z)=0であり、νは完備であるから、
N∈G,ν(N)=0である。
任意のE=A∪N∈Fμに対して、A∈F⊆GかつN∈GであるからE∈Gである。さらにN∖A⊆Nであり、シグマ加法族の差集合に対する閉性と単調性からN∖A∈Gかつν(N∖A)=0である。互いに交わらない和E=A⊔(N∖A)に有限加法性を適用すると、
ν(E)=ν(A)+ν(N∖A)=μ(A)=μ(E)を得る。したがって、Fμ⊆Gであり、νはFμ上でμと一致する。▨
例 5.7 (有限集合上の測度の完備化).例 3.5の測度空間では、Nμ=P({0,1})である。任意のE⊆XはNまたは{2}∪Nの形で表されるので、Fμ=P(X)となる。
6 演習
問題 6.1.
- Z≥1上の数え上げ測度について、有限性、シグマ有限性、および完備性のそれぞれが成り立つかを判定し、判定の根拠を述べる。
- 非可算集合X上のP(X)に数え上げ測度を入れる。この測度がシグマ有限でないことを、有限集合の可算和が高々可算であることを用いて証明する。
- 例 3.5で、{0}、{1}、{0,1}の完備化後の測度を求める。また、完備化によって新たに加わる可測集合をすべて列挙する。
- 定理 4.1 (2)で、μ(A1)<∞の代わりに、あるm≥1が存在してμ(Am)<∞であると仮定する。この仮定のもとでも同じ結論が成り立つことを、減少列の第m項以降へ定理を適用して証明する。
- 定理 5.6の可算加法性の証明で、表示En=An∪Nnに現れる集合列(An)n≥1が二つずつ交わらない理由を、An⊆Enから説明する。
7 まとめ
測度の可算加法性から、有限加法性、単調性、有限な量だけを引く差の公式、および可算劣加法性が従う。増加列に対する下からの連続性には有限性を仮定する必要がない。減少列に対する上からの連続性をすべての測度空間で保証するためには有限性に関する仮定を除くことができず、先頭集合が有限ならば定理の仮定を満たす。
可測零集合の部分集合をすべて加えると、完備化されたシグマ加法族が得られる。拡張測度は、完備化後の集合をA∪Nと表示したときのμ(A)によって定まり、表示に依存しない。得られる完備測度空間はもとの測度空間を拡張し、任意の完備な拡張測度空間に含まれる。外測度から新たな測度を構成する議論は、次の記事で扱う。