§E1.11Dedekind–MacNeille 完備化

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半順序集合には、ある部分集合の上限や下限が存在しない場合がある。部分集合に上界全体を対応させ、続いてその下界全体を対応させると、もとの部分集合を一定の規則で拡大する閉包が得られる。この閉包の不動点は、任意の結びと交わりをもつ完備束を構成する。

得られる完備束は、もとの半順序集合を主下方集合として含み、その像が結びと交わりの双方について稠密になる。この特徴は完備化を同型を除いて一意に定める。全順序集合の場合には同じ構成を切断として読み替えることができ、冪集合上の不動点という構成原理は二方向の単射から全単射を作る問題にも適用される。

1 閉包と完備束

定義 1.1. poset(P,≤)(P,\leq)と部分集合A⊆PA\subseteq Pに対して

Au={p∈P∣∀a∈A, a≤p},Al={p∈P∣∀a∈A, p≤a}A^u=\{p\in P\mid \forall a\in A,\ a\leq p\}, \qquad A^l=\{p\in P\mid \forall a\in A,\ p\leq a\}

と定める。AuA^uをAAの上界集合 (set of upper bounds)、AlA^lをAAの下界集合 (set of lower bounds) という。また、(Au)l(A^u)^lをAulA^{ul}、(Al)u(A^l)^uをAluA^{lu}と書く。

補題 1.2.PPを poset とする。任意のA,B⊆PA,B\subseteq Pに対して次が成り立つ。

  1. A⊆BA\subseteq BならばBu⊆AuB^u\subseteq A^uかつBl⊆AlB^l\subseteq A^lである。
  2. A⊆AulA\subseteq A^{ul}。
  3. A⊆BA\subseteq BならばAul⊆BulA^{ul}\subseteq B^{ul}。
  4. (Aul)ul=Aul(A^{ul})^{ul}=A^{ul}。
  5. Aulu=AuA^{ulu}=A^u。
  6. AulA^{ul}は下方集合である。

証明.A⊆BA\subseteq Bとp∈Bup\in B^uを取る。各a∈Aa\in AはBBに属するのでa≤pa\leq pであり、p∈Aup\in A^uとなる。下界集合についても同じ議論が成り立つ。

a∈Aa\in Aとq∈Auq\in A^uを取るとa≤qa\leq qであるから、a∈(Au)l=Aula\in(A^u)^l=A^{ul}である。よってA⊆AulA\subseteq A^{ul}である。

A⊆BA\subseteq Bとする。(1)からBu⊆AuB^u\subseteq A^uであり、この包含に同じ項を適用するとAul⊆BulA^{ul}\subseteq B^{ul}を得る。

(2)からAul⊆(Aul)ulA^{ul}\subseteq(A^{ul})^{ul}を得る。また、A⊆AulA\subseteq A^{ul}に上界集合を取るとAulu⊆AuA^{ulu}\subseteq A^uとなる。一方、q∈Auq\in A^uとx∈Aulx\in A^{ul}に対して、xxはAAのすべての上界以下であるからx≤qx\leq qである。ゆえにq∈Auluq\in A^{ulu}であり、Aulu=AuA^{ulu}=A^uとなる。両辺に下界集合を取ると(Aul)ul=Aul(A^{ul})^{ul}=A^{ul}を得る。

x∈Aulx\in A^{ul}、y≤xy\leq xおよびq∈Auq\in A^uを取るとy≤x≤qy\leq x\leq qであるから、y∈Auly\in A^{ul}である。よってAulA^{ul}は下方集合である。▨

定義 1.3 (Dedekind–MacNeille 完備化). 写像

P(P)⟶P(P),A⟼Aul\mathcal P(P)\longrightarrow\mathcal P(P), \qquad A\longmapsto A^{ul}

をDedekind–MacNeille 閉包 (Dedekind–MacNeille closure) という。A=AulA=A^{ul}を満たす部分集合をDedekind–MacNeille 切断 (Dedekind–MacNeille cut) という。切断全体

DM⁡(P)={A⊆P∣A=Aul}\operatorname{DM}(P)=\{A\subseteq P\mid A=A^{ul}\}

を包含関係で順序づけた poset を、PPのDedekind–MacNeille 完備化 (Dedekind–MacNeille completion) という。

定理 1.4.PPを poset とし、DM⁡(P)\operatorname{DM}(P)を定義 1.3によって定める。DM⁡(P)\operatorname{DM}(P)は完備束である。任意の族A⊆DM⁡(P)\mathcal A\subseteq\operatorname{DM}(P)に対して

⋀A=⋂A∈AA,⋁A=(⋃A∈AA)ul\bigwedge\mathcal A=\bigcap_{A\in\mathcal A}A, \qquad \bigvee\mathcal A=\left(\bigcup_{A\in\mathcal A}A\right)^{ul}

が成り立つ。空の族の共通部分はPPとする。

証明.A≠∅\mathcal A\neq\emptysetとし、M=⋂A∈AAM=\bigcap_{A\in\mathcal A}Aとおく。補題 1.2 (2)からM⊆MulM\subseteq M^{ul}である。各A∈AA\in\mathcal AについてM⊆AM\subseteq Aなので、閉包の単調性からMul⊆Aul=AM^{ul}\subseteq A^{ul}=Aとなる。ゆえにMul⊆MM^{ul}\subseteq Mであり、MMは切断である。共通部分の定義により、MMはA\mathcal Aの最大下界である。A=∅\mathcal A=\emptysetの場合にはM=PM=Pであり、Pul=PP^{ul}=Pなので同じ結論が成り立つ。

J=(⋃A∈AA)ulJ=(\bigcup_{A\in\mathcal A}A)^{ul}とおく。閉包の冪等性からJJは切断である。各A∈AA\in\mathcal AについてA⊆JA\subseteq JなのでJJは上界である。切断CCがA\mathcal Aの上界ならば⋃A∈AA⊆C\bigcup_{A\in\mathcal A}A\subseteq Cであり、閉包の単調性から

J⊆Cul=CJ\subseteq C^{ul}=C

となる。ゆえにJJは最小上界である。この議論は空の族にも適用でき、その場合にはJ=∅ulJ=\emptyset^{ul}となる。▨

注意 1.5 (空な演算と端点).DM⁡(P)\operatorname{DM}(P)の最大元はPP、最小元は∅ul\emptyset^{ul}である。PPに最小元00が存在すれば∅ul={0}\emptyset^{ul}=\{0\}であり、PPに最小元が存在しなければ∅ul=∅\emptyset^{ul}=\emptysetである。したがって、完備化は空な結びと空な交わりに対応する端点も備える。

問題 1.6.P={a,b}P=\{a,b\}に、a≤aa\leq aとb≤bb\leq bだけが成り立つ半順序を入れる。各A⊆PA\subseteq PについてAulA^{ul}を計算し、DM⁡(P)\operatorname{DM}(P)を求めよ。

解答.

∅u=P\emptyset^u=Pであり、aaとbbの両方以下である元は存在しないため、∅ul=∅\emptyset^{ul}=\emptysetである。{a}u={a}\{a\}^u=\{a\}かつ{a}l={a}\{a\}^l=\{a\}なので{a}ul={a}\{a\}^{ul}=\{a\}である。同様に{b}ul={b}\{b\}^{ul}=\{b\}である。Pu=∅P^u=\emptysetであり、空な全称条件からPul=PP^{ul}=Pとなる。したがって

DM⁡(P)={∅,{a},{b},P}=P(P).\operatorname{DM}(P)=\{\emptyset,\{a\},\{b\},P\}=\mathcal P(P).

主下方集合{a}\{a\}と{b}\{b\}に、交わり∅\emptysetと結びPPが加わっている。▨

2 埋め込みと二重稠密性

定義 2.1.p∈Pp\in Pに対して

↓p={x∈P∣x≤p},↑p={x∈P∣p≤x}\mathord\downarrow p=\{x\in P\mid x\leq p\}, \qquad \mathord\uparrow p=\{x\in P\mid p\leq x\}

と定める。↓p\mathord\downarrow pをppの主下方集合 (principal lower set)、↑p\mathord\uparrow pをppの主上方集合 (principal upper set) という。

命題 2.2.PPを poset とする。写像

η ⁣:P⟶DM⁡(P),η(p)=↓p\eta\colon P\longrightarrow\operatorname{DM}(P), \qquad \eta(p)=\mathord\downarrow p

は順序埋め込みである。

証明.{p}u=↑p\{p\}^u=\mathord\uparrow pである。x∈(↑p)lx\in(\mathord\uparrow p)^lならば、とくにp∈↑pp\in\mathord\uparrow pなのでx≤px\leq pである。逆にx≤px\leq pならば、p≤yp\leq yを満たすすべてのyyに対してx≤yx\leq yとなる。したがって

↓p={p}ul\mathord\downarrow p=\{p\}^{ul}

であり、↓p\mathord\downarrow pは切断である。

p≤qp\leq qならば↓p⊆↓q\mathord\downarrow p\subseteq\mathord\downarrow qである。逆にこの包含が成り立てば、p∈↓pp\in\mathord\downarrow pからp∈↓qp\in\mathord\downarrow q、すなわちp≤qp\leq qを得る。よってη\etaは順序を保存し反映する。▨

定義 2.3.e ⁣:P→Le\colon P\to Lを完備束LLへの順序埋め込みとする。すべてのx∈Lx\in Lについて

x=⋁{e(p)∣e(p)≤x}x=\bigvee\{e(p)\mid e(p)\leq x\}

が成り立つとき、e(P)e(P)はLLで結び稠密 (join-dense) であるという。また、すべてのx∈Lx\in Lについて

x=⋀{e(p)∣x≤e(p)}x=\bigwedge\{e(p)\mid x\leq e(p)\}

が成り立つとき、e(P)e(P)はLLで交わり稠密 (meet-dense) であるという。両方が成り立つことを二重稠密 (doubly dense) であるという。

命題 2.4.PPを poset とする。命題 2.2の像はDM⁡(P)\operatorname{DM}(P)で二重稠密である。すなわち、任意のC∈DM⁡(P)C\in\operatorname{DM}(P)に対して

C=⋁p∈C↓p,C=⋀q∈Cu↓qC=\bigvee_{p\in C}\mathord\downarrow p, \qquad C=\bigwedge_{q\in C^u}\mathord\downarrow q

が成り立つ。

証明.C=CulC=C^{ul}であるから、補題 1.2 (6)によりCCは下方集合である。したがって

⋃p∈C↓p=C\bigcup_{p\in C}\mathord\downarrow p=C

となり、定理 1.4の結びの式から

⋁p∈C↓p=Cul=C\bigvee_{p\in C}\mathord\downarrow p=C^{ul}=C

を得る。また、

⋂q∈Cu↓q={p∈P∣∀q∈Cu, p≤q}=Cul=C\bigcap_{q\in C^u}\mathord\downarrow q =\{p\in P\mid \forall q\in C^u,\ p\leq q\} =C^{ul}=C

である。左辺は同じ定理による交わりである。▨

定理 2.5.PPを poset とし、e ⁣:P→Le\colon P\to Lを完備束LLへの順序埋め込みとする。e(P)e(P)が結び稠密かつ交わり稠密であるとき、

Φ ⁣:DM⁡(P)⟶L,Φ(C)=⋁p∈Ce(p)\Phi\colon\operatorname{DM}(P)\longrightarrow L, \qquad \Phi(C)=\bigvee_{p\in C}e(p)

はΦ(↓p)=e(p)\Phi(\mathord\downarrow p)=e(p)を満たす順序同型であり、任意の結びと交わりを保つ。この条件を満たす順序同型は一意である。

証明.x∈Lx\in Lに対して

Ψ(x)={p∈P∣e(p)≤x}\Psi(x)=\{p\in P\mid e(p)\leq x\}

とおく。結び稠密性により、q∈Pq\in Pについて

q∈Ψ(x)u⟺∀p∈Ψ(x), e(p)≤e(q)⟺x≤e(q)q\in\Psi(x)^u \Longleftrightarrow \forall p\in\Psi(x),\ e(p)\leq e(q) \Longleftrightarrow x\leq e(q)

である。したがって

Ψ(x)ul={p∈P∣∀q∈P, x≤e(q)⟹e(p)≤e(q)}.\Psi(x)^{ul} =\{p\in P\mid \forall q\in P,\ x\leq e(q)\Longrightarrow e(p)\leq e(q)\}.

交わり稠密性からx=⋀{e(q)∣x≤e(q)}x=\bigwedge\{e(q)\mid x\leq e(q)\}であるため、右辺はΨ(x)\Psi(x)に等しい。よってΨ(x)∈DM⁡(P)\Psi(x)\in\operatorname{DM}(P)である。

結び稠密性から

Φ(Ψ(x))=⋁{e(p)∣e(p)≤x}=x\Phi(\Psi(x))=\bigvee\{e(p)\mid e(p)\leq x\}=x

となる。次にC∈DM⁡(P)C\in\operatorname{DM}(P)とする。C⊆Ψ(Φ(C))C\subseteq\Psi(\Phi(C))はΦ\Phiの定義から従う。r∈Ψ(Φ(C))r\in\Psi(\Phi(C))とq∈Cuq\in C^uを取ると、すべてのp∈Cp\in Cについてe(p)≤e(q)e(p)\leq e(q)なのでΦ(C)≤e(q)\Phi(C)\leq e(q)である。ゆえにe(r)≤e(q)e(r)\leq e(q)、したがってr≤qr\leq qである。これは任意のq∈Cuq\in C^uについて成り立つため、r∈Cul=Cr\in C^{ul}=Cとなる。よってΨ(Φ(C))=C\Psi(\Phi(C))=Cである。

Φ\PhiとΨ\Psiは順序を保つ互いに逆な写像なので、Φ\Phiは順序同型である。完備束の間の順序同型Θ\Thetaと部分集合SSに対して、Θ\Thetaは単調であるからΘ(⋁S)\Theta(\bigvee S)はΘ(S)\Theta(S)の上界であり、yyがΘ(S)\Theta(S)の上界ならばΘ−1\Theta^{-1}の単調性からΘ−1(y)\Theta^{-1}(y)はSSの上界であるため⋁S≤Θ−1(y)\bigvee S\leq\Theta^{-1}(y)、すなわちΘ(⋁S)≤y\Theta(\bigvee S)\leq yとなる。ゆえに順序同型は任意の結びを保ち、双対の議論により任意の交わりも保つ。また、

Φ(↓p)=⋁{e(r)∣r≤p}=e(p)\Phi(\mathord\downarrow p)=\bigvee\{e(r)\mid r\leq p\}=e(p)

である。別の順序同型FFが主下方集合上でeeと一致するならば、命題 2.4から

F(C)=F ⁣(⋁p∈C↓p)=⋁p∈CF(↓p)=⋁p∈Ce(p)=Φ(C)F(C)=F\!\left(\bigvee_{p\in C}\mathord\downarrow p\right) =\bigvee_{p\in C}F(\mathord\downarrow p) =\bigvee_{p\in C}e(p)=\Phi(C)

となる。したがってΦ\Phiは一意である。▨

3 稠密全順序集合と拡張切断

注意 3.1 (切断による補完の位置づけ). 有理数には、二乗して22になる元が存在しない。しかし、有理数をある境界より小さい側へ分ける下方集合を一つの元とみなせば、有理数の中に存在しない境界も表すことができる。命題 2.2は有理数aaを閉じた主下方集合{q∣q≤a}\{q\mid q\leq a\}へ送るのに対し、拡張切断との対応は同じ元を最大元のない下方集合{q∣q<a}\{q\mid q<a\}へ送る。

定義 3.2 (Dedekind 切断). 部分集合α⊆Q\alpha\subseteq\mathbb Qが次の三条件を満たすとき、α\alphaをDedekind 切断 (Dedekind cut) という。

  1. ∅≠α≠Q\emptyset\neq\alpha\neq\mathbb Q。
  2. α\alphaはQ\mathbb Qの下方集合である。
  3. α\alphaは最大元をもたない。

Dedekind 切断全体

D={α⊆Q∣α は Dedekind 切断である}\mathcal D=\{\alpha\subseteq\mathbb Q\mid \alpha\text{ は Dedekind 切断である}\}

を切断集合 (set of Dedekind cuts) という。

注意 3.3 (切断集合の存在).D\mathcal Dは冪集合P(Q)\mathcal P(\mathbb Q)のうち定義 3.2の三条件を満たす元からなる部分集合である。したがって、切断を一つずつ選び集める操作を要せず、一つの集合として定まる。

例 3.4 (有理数が定める切断).a∈Qa\in\mathbb Qに対して

αa={q∈Q∣q<a}\alpha_a=\{q\in\mathbb Q\mid q<a\}

とおく。a−1∈αaa-1\in\alpha_aかつa∉αaa\notin\alpha_aなので、αa\alpha_aは空でない真の部分集合である。αa\alpha_aが下方集合であることは推移律から従う。q∈αaq\in\alpha_aならば

q<q+a2<aq<\frac{q+a}{2}<a

であるため、αa\alpha_aは最大元をもたない。よってαa∈D\alpha_a\in\mathcal Dである。

定義 3.5.α,β∈D\alpha,\beta\in\mathcal Dに対して

α≤Dβ⟺α⊆β\alpha\leq_{\mathcal D}\beta \Longleftrightarrow \alpha\subseteq\beta

と定める。この順序を切断の包含順序 (inclusion order on Dedekind cuts) という。

定義 3.6. 全順序集合DDの下方集合であって最大元をもたないもの全体をEC⁡(D)\operatorname{EC}(D)と書き、その元をDDの拡張切断 (extended cut) という。∅\emptysetは条件を空虚に満たすので、常にEC⁡(D)\operatorname{EC}(D)に属する。DD自身は、DDが最大元をもたない場合にEC⁡(D)\operatorname{EC}(D)に属する。EC⁡(D)\operatorname{EC}(D)の元のうち∅\emptysetとDDをimproper cut (improper cut)、残りをproper cut (proper cut) という。

命題 3.7.DDを全順序集合とし、L,ML,MをDDの下方集合とする。

  1. x∈D∖Lx\in D\setminus LはLLの上界である。
  2. L⊆ML\subseteq MまたはM⊆LM\subseteq Lである。

証明.x∈D∖Lx\in D\setminus Lとl∈Ll\in Lを取る。x<lx<lならば、LLが下方集合であることからx∈Lx\in Lとなり、xxの取り方に反する。DDは全順序集合であるからl≤xl\leq xである。よってxxはLLの上界である。

L⊆ML\subseteq Mでないとし、x∈L∖Mx\in L\setminus Mを取る。(1)からxxはMMの上界である。したがって各m∈Mm\in Mについてm≤xm\leq xであり、x∈Lx\in LとLLが下方集合であることからm∈Lm\in Lとなる。よってM⊆LM\subseteq Lである。▨

命題 3.8.DDを空でない全順序集合とし、次の二条件を満たすとする。

  1. x<zx<zを満たすx,z∈Dx,z\in Dに対して、x<y<zx<y<zを満たすy∈Dy\in Dが存在する。
  2. 各x∈Dx\in Dに対して、a<x<ba<x<bを満たすa,b∈Da,b\in Dが存在する。

このとき、写像

σ ⁣:DM⁡(D)⟶EC⁡(D),σ(C)={x∈D∣∃c∈C, x<c}\sigma\colon\operatorname{DM}(D)\longrightarrow\operatorname{EC}(D), \qquad \sigma(C)=\{x\in D\mid \exists c\in C,\ x<c\}

と

τ ⁣:EC⁡(D)⟶DM⁡(D),τ(L)=Lul\tau\colon\operatorname{EC}(D)\longrightarrow\operatorname{DM}(D), \qquad \tau(L)=L^{ul}

は包含順序を保つ互いに逆な写像である。また、DM⁡(D)\operatorname{DM}(D)の最小元は∅\emptyset、最大元はDDであり、σ\sigmaはこの相異なる二元を二つの improper cut へ移す。

証明.C∈DM⁡(D)C\in\operatorname{DM}(D)とする。σ(C)\sigma(C)が下方集合であることは定義から従う。x∈σ(C)x\in\sigma(C)ならば、あるc∈Cc\in Cについてx<cx<cである。条件 (a)からx<y<cx<y<cを満たすy∈Dy\in Dが存在し、y∈σ(C)y\in\sigma(C)となる。よってσ(C)\sigma(C)は最大元をもたず、σ(C)∈EC⁡(D)\sigma(C)\in\operatorname{EC}(D)である。また、L⊆DL\subseteq Dに対してτ(L)=Lul\tau(L)=L^{ul}が Dedekind–MacNeille 切断であることは補題 1.2 (4)から従う。

L∈EC⁡(D)L\in\operatorname{EC}(D)とする。x∈Lx\in Lならば、LLが最大元をもたないことからx<yx<yを満たすy∈Ly\in Lが存在する。L⊆LulL\subseteq L^{ul}なのでx∈σ(Lul)x\in\sigma(L^{ul})であり、L⊆σ(τ(L))L\subseteq\sigma(\tau(L))を得る。逆に、x∈σ(Lul)x\in\sigma(L^{ul})とすると、あるc∈Lulc\in L^{ul}についてx<cx<cである。もしx∉Lx\notin Lならば、命題 3.7 (1)からx∈Lux\in L^uであり、c∈Lulc\in L^{ul}からc≤xc\leq xとなってx<cx<cに反する。よってσ(τ(L))=L\sigma(\tau(L))=Lである。

次にC∈DM⁡(D)C\in\operatorname{DM}(D)とする。補題 1.2 (6)からCCは下方集合であり、σ(C)⊆C\sigma(C)\subseteq Cである。閉包の単調性からτ(σ(C))⊆Cul=C\tau(\sigma(C))\subseteq C^{ul}=Cを得る。c∈Cc\in Cとu∈σ(C)uu\in\sigma(C)^uを取る。もしu<cu<cならば、条件 (a)からu<x<cu<x<cを満たすx∈Dx\in Dが存在する。するとx∈σ(C)x\in\sigma(C)であるがx≰ux\nleq uとなり、uuが上界であることに反する。ゆえにc≤uc\leq uである。これは任意のu∈σ(C)uu\in\sigma(C)^uについて成り立つため、c∈σ(C)ulc\in\sigma(C)^{ul}である。したがってC⊆τ(σ(C))C\subseteq\tau(\sigma(C))であり、等号を得る。

C⊆C′C\subseteq C'ならばσ(C)⊆σ(C′)\sigma(C)\subseteq\sigma(C')であり、L⊆L′L\subseteq L'ならば閉包の単調性からτ(L)⊆τ(L′)\tau(L)\subseteq\tau(L')である。よって二つの写像は順序同型を与える。

条件 (b)により、各x∈Dx\in Dに対してa<xa<xを満たすa∈Da\in Dが存在するのでDl=∅D^l=\emptysetであり、∅ul=Dl=∅\emptyset^{ul}=D^l=\emptysetとなる。同じ条件によりx<bx<bを満たすb∈Db\in Dが存在するのでDu=∅D^u=\emptysetであり、Dul=∅l=DD^{ul}=\emptyset^l=Dとなる。したがってDM⁡(D)\operatorname{DM}(D)の最小元は∅\emptyset、最大元はDDであり、DDが空でないことからこの二元は相異なる。σ(∅)=∅\sigma(\emptyset)=\emptysetであり、x<bx<bを満たすb∈Db\in Dの存在からσ(D)=D\sigma(D)=Dである。▨

例 3.9 (稠密性を外した場合).D=ZD=\mathbb Zは命題 3.8 条件 (b)を満たすが、nnとn+1n+1の間に元がないので命題 3.8 条件 (a)を満たさない。Z\mathbb Zの空でない下方集合は、上に有界ならば最大元mmをもつので↓m\mathord\downarrow mに等しく、上に有界でなければZ\mathbb Zに等しい。↓m\mathord\downarrow mは最大元をもつため、

EC⁡(Z)={∅,Z}\operatorname{EC}(\mathbb Z)=\{\emptyset,\mathbb Z\}

の二元だけになる。一方、∅ul=Zl=∅\emptyset^{ul}=\mathbb Z^l=\emptysetであり、空でなく上に有界なAAについては最大元mmを用いてAu=↑mA^u=\mathord\uparrow m、Aul=↓mA^{ul}=\mathord\downarrow mとなり、上に有界でないAAについてはAu=∅A^u=\emptyset、Aul=ZA^{ul}=\mathbb Zとなる。したがって

DM⁡(Z)={∅,Z}∪{↓m∣m∈Z}\operatorname{DM}(\mathbb Z)=\{\emptyset,\mathbb Z\}\cup\{\mathord\downarrow m\mid m\in\mathbb Z\}

であり、Z\mathbb Zに両端点を加えたものである。実際σ(↓m)=↓(m−1)\sigma(\mathord\downarrow m)=\mathord\downarrow(m-1)は最大元m−1m-1をもつのでEC⁡(Z)\operatorname{EC}(\mathbb Z)に属さず、σ\sigmaはEC⁡(Z)\operatorname{EC}(\mathbb Z)への写像を与えない。

系 3.10.Q\mathbb Qは命題 3.8の二条件を満たす。したがってDM⁡(Q)\operatorname{DM}(\mathbb Q)は同命題のσ\sigmaとτ\tauによってEC⁡(Q)\operatorname{EC}(\mathbb Q)と順序同型であり、

EC⁡(Q)=D∪{∅,Q}\operatorname{EC}(\mathbb Q)=\mathcal D\cup\{\emptyset,\mathbb Q\}

が成り立つ。また、(D,≤D)(\mathcal D,\leq_{\mathcal D})は全順序集合である。

証明.q<rq<rを満たす有理数について、例 3.4が用いた不等式q<(q+r)/2<rq<(q+r)/2<rが成り立つので、命題 3.8 条件 (a)が満たされる。また各q∈Qq\in\mathbb Qに対してq−1<q<q+1q-1<q<q+1であるから、命題 3.8 条件 (b)も満たされる。Q\mathbb Qは空でない全順序集合である。

EC⁡(Q)\operatorname{EC}(\mathbb Q)の元はQ\mathbb Qの下方集合であって最大元をもたないものである。このうち∅\emptysetとQ\mathbb Qを除いたものは定義 3.2の三条件を満たす集合、すなわちD\mathcal Dの元にほかならない。よってEC⁡(Q)=D∪{∅,Q}\operatorname{EC}(\mathbb Q)=\mathcal D\cup\{\emptyset,\mathbb Q\}である。

D\mathcal Dの元はQ\mathbb Qの下方集合であるから、命題 3.7 (2)により包含について比較可能である。包含関係は半順序でもあるため、(D,≤D)(\mathcal D,\leq_{\mathcal D})は全順序集合である。▨

定義 3.11 (有理数の Dedekind 埋め込み). 写像

ι ⁣:Q⟶D,ι(a)={q∈Q∣q<a}\iota\colon\mathbb Q\longrightarrow\mathcal D, \qquad \iota(a)=\{q\in\mathbb Q\mid q<a\}

をDedekind 埋め込み (Dedekind embedding) という。

命題 3.12. 任意のa,b∈Qa,b\in\mathbb Qに対して

a≤b⟺ι(a)⊆ι(b)a\leq b\Longleftrightarrow\iota(a)\subseteq\iota(b)

が成り立つ。したがってι\iotaは順序埋め込みである。

証明.a≤ba\leq bならばq<aq<aからq<bq<bが従うので、ι(a)⊆ι(b)\iota(a)\subseteq\iota(b)である。逆に、ι(a)⊆ι(b)\iota(a)\subseteq\iota(b)かつb<ab<aと仮定する。有理数(a+b)/2(a+b)/2はι(a)\iota(a)に属するがι(b)\iota(b)に属さないため、包含に反する。よってa≤ba\leq bである。▨

注意 3.13 (最大元を除く理由).a∈Qa\in\mathbb Qを{q∣q≤a}\{q\mid q\leq a\}ではなく{q∣q<a}\{q\mid q<a\}で表すことにより、有理数が定める境界も有理数では表すことのできない境界も、最大元をもたない下方集合という同じ形式で表される。

定理 3.14.A⊆D\mathcal A\subseteq\mathcal Dを空でない族とする。あるβ∈D\beta\in\mathcal Dが存在し、すべてのα∈A\alpha\in\mathcal Aについてα⊆β\alpha\subseteq\betaであると仮定する。このとき

U=⋃α∈AαU=\bigcup_{\alpha\in\mathcal A}\alpha

は Dedekind 切断であり、包含順序におけるA\mathcal Aの上限である。

証明.A\mathcal Aは空でないので、あるα0∈A\alpha_0\in\mathcal Aが存在する。α0≠∅\alpha_0\neq\emptysetからU≠∅U\neq\emptysetである。またU⊆β≠QU\subseteq\beta\neq\mathbb QなのでU≠QU\neq\mathbb Qである。

q∈Uq\in Uとp<qp<qを取る。あるα∈A\alpha\in\mathcal Aについてq∈αq\in\alphaであり、α\alphaが下方集合であることからp∈α⊆Up\in\alpha\subseteq Uとなる。さらに、q∈αq\in\alphaに対してq<rq<rを満たすr∈αr\in\alphaが存在するため、UUは最大元をもたない。よってU∈DU\in\mathcal Dである。

各α∈A\alpha\in\mathcal AはUUに含まれる。γ∈D\gamma\in\mathcal DがA\mathcal Aの上界ならば、和集合の定義からU⊆γU\subseteq\gammaである。したがってUUは最小上界である。▨

注意 3.15 (上限性の意味).定理 3.14は、有理数の中に存在しない場合がある上限を切断の和集合として構成する。ただし、この段階で得られた構造は全順序集合である。切断上の加法と乗法を定義し、順序体の公理を検証する仕事はここには含まれない。

注意 3.16 (二つの切断の関係). Dedekind–MacNeille 切断は一般の poset に対して定まる部分集合C=CulC=C^{ul}であり、完備束の元を表す。Dedekind 切断はQ\mathbb Qに固有の概念であり、拡張切断のうち improper cut でないものにあたる。

注意 3.17 (拡張実直線との比較). proper cut 上に体演算を定義して実数体を構成した後では、順序集合として

DM⁡(Q)≅R∪{−∞,+∞}\operatorname{DM}(\mathbb Q)\cong\mathbb R\cup\{-\infty,+\infty\}

と同定することができる。∅\emptysetとQ\mathbb Qが二端点に対応する。この同定は完備化の順序を記述するものであり、体演算を与えるものではない。

注意 3.18 (順序完備化と実数体の相違).DM⁡(Q)\operatorname{DM}(\mathbb Q)が直接備える演算は完備束の結びと交わりである。加法、乗法および逆元は Dedekind–MacNeille 完備化から自動的には定まらない。さらに、二つの improper cut を含むDM⁡(Q)\operatorname{DM}(\mathbb Q)を、この包含順序について順序体にすることはできない。順序体では各元xxについてx<x+1x<x+1が成り立つので最大元が存在しないが、この順序ではQ\mathbb Qが最大元だからである。実数体を得るには proper cut へ制限したうえで体演算を別に構成する必要がある。

問題 3.19.α,β∈D\alpha,\beta\in\mathcal Dとする。α∩β\alpha\cap\betaが Dedekind 切断であり、包含順序における{α,β}\{\alpha,\beta\}の下限であることを証明せよ。

解答.

α\alphaとβ\betaはいずれもQ\mathbb Qの下方集合であるから、命題 3.7 (2)によりα⊆β\alpha\subseteq\betaまたはβ⊆α\beta\subseteq\alphaである。いずれの場合にもα∩β\alpha\cap\betaはα\alphaとβ\betaの一方に等しいので、Dedekind 切断である。

α∩β\alpha\cap\betaはα\alphaとβ\betaの下界である。切断γ\gammaが両方の下界ならばγ⊆α∩β\gamma\subseteq\alpha\cap\betaなので、α∩β\alpha\cap\betaは最大下界である。▨

4 冪集合の不動点と Schröder–Bernstein の定理

第1節のA↦AulA\mapsto A^{ul}は補題 1.2 (3)により冪集合P(P)\mathcal P(P)上の単調写像であり、定理 1.4はその不動点の全体を完備束として取り出した。以下では、同じ冪集合上の単調写像について不動点を一つ取り出すだけで足りる場面を扱う。

補題 4.1. 集合XXと包含関係について単調な写像

T ⁣:P(X)⟶P(X)T\colon\mathcal P(X)\longrightarrow\mathcal P(X)

に対して、T(A)=AT(A)=Aを満たすA⊆XA\subseteq Xが存在する。

証明.TTの下で増大する部分集合全体とその和集合を

F={B⊆X∣B⊆T(B)},A=⋃B∈FB\mathcal F=\{B\subseteq X\mid B\subseteq T(B)\}, \qquad A=\bigcup_{B\in\mathcal F}B

とおく。B∈FB\in\mathcal FならばB⊆AB\subseteq Aなので、単調性からB⊆T(B)⊆T(A)B\subseteq T(B)\subseteq T(A)である。すべてのB∈FB\in\mathcal Fについて和集合を取るとA⊆T(A)A\subseteq T(A)となる。

この包含に単調性を適用するとT(A)⊆T(T(A))T(A)\subseteq T(T(A))である。したがってT(A)∈FT(A)\in\mathcal Fであり、F\mathcal Fの和集合の定義からT(A)⊆AT(A)\subseteq Aとなる。よってT(A)=AT(A)=Aである。▨

定理 4.2 (Schröder–Bernstein の定理). 集合X,YX,Yの間に単射f ⁣:X→Yf\colon X\to Yと単射g ⁣:Y→Xg\colon Y\to Xが存在するならば、XXからYYへの全単射が存在する。

証明.A⊆XA\subseteq Xに対して

T(A)=X∖g(Y∖f(A))T(A)=X\setminus g\bigl(Y\setminus f(A)\bigr)

と定める。A⊆BA\subseteq Bならばf(A)⊆f(B)f(A)\subseteq f(B)なので

Y∖f(B)⊆Y∖f(A).Y\setminus f(B)\subseteq Y\setminus f(A).

ggによる像を取り、続いてXXにおける差集合を取るとT(A)⊆T(B)T(A)\subseteq T(B)を得る。したがってTTは単調である。補題 4.1によりT(A)=AT(A)=Aを満たすA⊆XA\subseteq Xが存在する。

x∈X∖Ax\in X\setminus Aならば

x∈g(Y∖f(A))x\in g\bigl(Y\setminus f(A)\bigr)

である。ggは単射なので、g(y)=xg(y)=xを満たすy∈Y∖f(A)y\in Y\setminus f(A)はただ一つである。この元をg−1(x)g^{-1}(x)と書き、

h(x)={f(x),x∈A,g−1(x),x∈X∖Ah(x)= \begin{cases} f(x),&x\in A,\\ g^{-1}(x),&x\in X\setminus A \end{cases}

と定める。第1の場合の像はf(A)f(A)に属し、第2の場合の像はY∖f(A)Y\setminus f(A)に属する。二つの部分で像は交わらず、それぞれの部分でffとggの単射性からhhは単射である。

y∈Yy\in Yとする。y∈f(A)y\in f(A)ならば、あるx∈Ax\in Aについてh(x)=f(x)=yh(x)=f(x)=yである。y∉f(A)y\notin f(A)ならばx=g(y)x=g(y)とおく。もしx∈A=T(A)x\in A=T(A)ならばx∉g(Y∖f(A))x\notin g(Y\setminus f(A))であるが、y∈Y∖f(A)y\in Y\setminus f(A)かつx=g(y)x=g(y)なので矛盾する。よってx∈X∖Ax\in X\setminus Aであり、h(x)=g−1(x)=yh(x)=g^{-1}(x)=yとなる。したがってhhは全射でもあり、全単射である。▨

注意 4.3 (選択公理との関係).定理 4.2の証明では、冪集合の部分族を一つ定めて和集合を取り、二つの単射を固定して写像を構成した。任意の非空集合族から元を選ぶ操作は用いていないため、この定理に選択公理は必要ない。

注意 4.4 (比較可能性との区別). Schröder–Bernstein の定理が与えるのは、二方向に単射が存在する場合の反対称性、すなわち単射による比較が全単射による同一視のもとで反対称的であることである。任意の二集合X,YX,Yについて、XXからYYへの単射またはYYからXXへの単射が存在するという比較可能性は別の主張であり、この定理だけからは従わない。

例 4.5 (構成の具体例).Y=N∪˙{∗}Y=\mathbb N\mathbin{\dot\cup}\{\ast\}とし、f ⁣:N→Yf\colon\mathbb N\to Yをf(n)=nf(n)=n、g ⁣:Y→Ng\colon Y\to\mathbb Nを

g(∗)=0,g(n)=n+1g(\ast)=0, \qquad g(n)=n+1

と定める。どちらも単射である。この場合、証明で用いた写像は

T(A)={n+1∣n∈A}T(A)=\{n+1\mid n\in A\}

となり、A=∅A=\emptysetが不動点である。したがって構成される全単射h ⁣:N→Yh\colon\mathbb N\to Yは

h(0)=∗,h(n+1)=nh(0)=\ast, \qquad h(n+1)=n

である。ffが取りこぼした一元を、ggが作る無限列に沿って移す操作が不動点の分割として表されている。

参考文献

  1. H. M. MacNeille, Partially Ordered Sets, Transactions of the American Mathematical Society 42 (1937), no. 3, 416–460.
  2. B. A. Davey and H. A. Priestley, Introduction to Lattices and Order, 2nd ed., Cambridge University Press, 2002.
  3. Paul R. Halmos, Naive Set Theory, Undergraduate Texts in Mathematics, Springer, New York, 1974, originally published 1960.

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