合成では、内側の関数の値が外側の関数の定義域へ入るかを先に確かめます。
定義 1 (合成関数と自然な定義域).f:Df→Ef、g:Dg→Egに対し、
Dg∘f={x∈Df∣f(x)∈Dg}
とおく。x∈Dg∘fにg(f(x))を対応させる関数をg∘fと書き、合成関数という。
例 2 (合成により定義域が狭まる).f(x)=x−3を実数全体で、g(x)=xを[0,∞)で定める。g∘fの定義域はx−3≥0を満たす[3,∞)であり、(g∘f)(x)=x−3です。一方、(f∘g)(x)=x−3の定義域は[0,∞)です。
定理 3 (合成の順序は一般に交換できない). 合成g∘fとf∘gは、両方が定義されても一般には一致しない。
例 4 (順序が異なる例).f(x)=x+1、g(x)=x2とする。このとき(g∘f)(x)=(x+1)2、(f∘g)(x)=x2+1です。x=1で前者は4、後者は2となるため、二つの関数は一致しません。