第2次導関数は導関数の増減を表し、曲線の凹凸を判定するために用います。以下の判定は、対象の開区間で2回微分可能であることを仮定します。
定義 1 (高次導関数と変曲点).が微分可能なとき、その導関数をと書き、第2次導関数という。ある点の前後で曲線の凹凸が変わるとき、グラフ上の点を変曲点という。
定理 2 (第2次導関数による凹凸判定). 開区間上で2回微分可能な関数について、がのすべての点で成り立つならばグラフは上で下に凸である。ならば上に凸である。したがって、変曲点を判定するにはの符号が候補点の前後で実際に変わることを確認する必要がある。
注意 3 (凹凸判定の根拠).定理 2は、の符号からの狭義単調性を得る微分の定義と平均値の定理 の§D1.14 系 4.2に基づきます。本記事ではこの結果を用います。導関数がとなる点を許す広義単調性については、同記事の§D1.14 定理 3.1を直接用います。
例 4 (だけでは変曲点でない).ではであり、です。しかしでは常にであり、凹凸は変わりません。したがっては変曲点ではありません。
例 5 (増減と凹凸を一つの表にまとめる).とする。、です。
| 区間 | ||||
|---|---|---|---|---|
| の符号 | ||||
| の増減 | 増加 | 減少 | 減少 | 増加 |
| の符号 | ||||
| 凹凸 | 上に凸 | 上に凸 | 下に凸 | 下に凸 |
よっては極大点、は極小点、は変曲点です。増減と凹凸を同じ区切りで並べると、グラフの概形を一貫して判断できます。