基礎では平行移動と対称移動を扱いました。ここでは拡大・縮小を加え、すべての変換を統一的に整理します。
定義 1 (関数のグラフの変換). 関数のグラフの変換とは、式の入力または出力を規則的に置き換えることに対応して、グラフ上の各点を平面上で伸縮、移動、または反転させる操作です。
もとの関数を()とすると、変換後の定義域は式の中に現れる入力がに入る範囲として追跡します。の横変換ではを仮定します。
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基礎では平行移動と対称移動を扱いました。ここでは拡大・縮小を加え、すべての変換を統一的に整理します。
定義 1 (関数のグラフの変換). 関数のグラフの変換とは、式の入力または出力を規則的に置き換えることに対応して、グラフ上の各点を平面上で伸縮、移動、または反転させる操作です。
もとの関数を()とすると、変換後の定義域は式の中に現れる入力がに入る範囲として追跡します。の横変換ではを仮定します。
公式 1.1 (グラフ変換の式と点の対応).に対して:
| 式の書き換え | グラフの変化 |
|---|---|
| 定義域で、方向へ、方向へ平行移動 | |
| 定義域で、方向に倍に伸縮(で軸対称も) | |
| () | 定義域で、方向に倍に伸縮(で軸対称も) |
| / | 定義域/で、軸 /軸に関して対称 |
方向は「そのままの倍率」、方向は逆数の倍率になるのが要注意点です。は横に半分に縮みます(倍ではない)。に関する操作は、移動では符号が、伸縮では倍率が、式に現れる値の逆になります。
のときはグラフをに潰す退化ケースで、通常の伸縮とは区別します。また、元の点()は、ではに対応します。この対応から横方向の倍率がになることが分かります。
としてを考えると、もとのグラフ上の点は
へ移ります。したがって、もとのグラフには、まず横方向の倍の伸縮と、の場合の軸に関する対称移動を施し、その後に横へだけ平行移動します。縦方向については、倍の伸縮と、の場合の軸に関する対称移動を施した後、縦へだけ平行移動します。式の値を求めるときに、の順に計算することと、もとのグラフへ変換を施す順序とは異なるので、点の座標の対応から順序を定めます。
次の図は、縦の拡大、横の移動、縦の移動を同時に施した場合を示します。
横軸は入力、縦軸は出力です。図の表示範囲は指定した有限範囲に限られ、範囲外のグラフや元の関数の定義域の外は描かれていません。図からは描画範囲内の移動や形を観察できますが、定義域・値域・点の対応は式で確認します。
公式 2.1 (三角関数の振幅、周期、位相).()は、この一般論の三角関数版です。が振幅、が周期をに変える係数、が位相のずれ、が上下の平行移動です。
また、実数がを満たすとき、とおき、
を満たす実数を選ぶと、加法定理により
です。したがって、が振幅、が位相のずれを表します。の場合は定数関数であるため、この振幅と位相の表示から除きます。
条件と何を求めるかを確認してから、式と答えの対応を見比べてください。
次の問いに答えよ(y f(x) のグラフに施す変換を考える。x 方向の変換は式の上では逆に効くことに注意: y f(bx) は x 方向に 1/b 倍)。
解法の型点の移動で考える。(X, Y) (kX, Y) なら X x/k を代入して y f(x/k)。式を評価する順序とグラフへ変換を施す順序を区別し、y a f(b(x − p)) + q は「x 方向に 1/b 倍 y 方向に a 倍 (p, q) 平行移動」の順と点対応から定める
f(x) x - 2 とする。y |f(x)| と y f(|x|) を場合分けして表し、2つのグラフが一致するかどうか答えよ。
f(x) 2x - 6 とする。y |f(x)| と y f(|x|) を場合分けして表し、2つのグラフが一致するかどうか答えよ。
y f(x) のグラフに次の2つの手順で変換を施す。(A) y 軸方向に 4 だけ平行移動してから、y 軸方向に 1/2 倍する。(B) y 軸方向に 1/2 倍してから、y 軸方向に 4 だけ平行移動する。それぞれで得られるグラフの方程式を求め、一致するかどうか答えよ。
次の関数のグラフは、y f(x) のグラフにどのような変換をどの順に施して得られるか答えよ(拡大縮小・平行移動の順序に注意)。
f(x) x - 1 とする。y |f(x)| と y f(|x|) を場合分けして表し、2つのグラフが一致するかどうか答えよ。
f(x) 2x - 2 とする。y |f(x)| と y f(|x|) を場合分けして表し、2つのグラフが一致するかどうか答えよ。
次の f について、指定された式で表されるグラフ(直線 y x に関する対称移動)の式を求めよ。
次の f について、指定された式で表されるグラフ(原点に関する対称移動)の式を求めよ。
次の f について、指定された式で表されるグラフ(y 軸に関する対称移動)の式を求めよ。
次の関数のグラフは、y f(x) のグラフにどのような変換をどの順に施して得られるか答えよ(拡大縮小・平行移動の順序に注意)。
問題を解いてから「解答・解説」を開けます。
次の問いに答えよ(y f(x) のグラフに施す変換を考える。x 方向の変換は式の上では逆に効くことに注意: y f(bx) は x 方向に 1/b 倍)。
演習を読み込み中…