§A1.5一次・二次方程式と解の公式

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方程式とは、実数を係数とする文字を含む等式であり、ここでは実数の範囲でその等式を成り立たせる文字の値を「解」と呼びます。 方程式を解くとは、この解をすべて見つけることです。

1 一次方程式:移項して割る

ax+b=0ax + b = 0(a≠0a \ne 0)の形は、bbを移項してaaで割るだけです。

3x−6=0  ⇒  3x=6  ⇒  x=23x - 6 = 0 \;\Rightarrow\; 3x = 6 \;\Rightarrow\; x = 2

移項は「両辺に同じ操作をする」ことの略記です。両辺から66を引き、両辺を33で割った、というのが中身。この「両辺に同じ操作」という原理は、後の同値変形すべての土台になります。

2 二次方程式:3つの武器を使い分ける

a,b,c∈Ra,b,c\in\mathbb R、a≠0a\ne0とした二次方程式ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0には解き方が3通りあります。

  1. 因数分解:(x−p)(x−q)=0(x - p)(x - q) = 0の形にできれば、解はx=p,qx = p, q。「掛けて00なら、どちらかが00」を使う、いちばん速い方法。
  2. 平方完成:(x+m)2=k(x + m)^2 = kの形に変形して平方根をとる。例えばx2−6x+5=0x^2-6x+5=0は(x−3)2=4(x-3)^2=4なのでx=1,5x=1,5。
  3. 解の公式:いつでも使える最終手段。x=−b±b2−4ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}

まず因数分解を試し、無理なら解の公式、というのが実戦の順番です。

3 判別式:解の個数を先に知る

解の公式の根号の中身D=b2−4acD = b^2 - 4acを判別式と呼びます。D\sqrt{D}が実数として存在するかどうかで、実数解の個数が決まります。

  • D>0D > 0:異なる2つの実数解
  • D=0D = 0:重解(1つ)
  • D<0D < 0:実数解なし

下の図でb,cb, cを動かすと、放物線y=x2+bx+cy = x^2 + bx + cとxx軸の交点の個数が、まさにD=b2−4cD = b^2 - 4cの符号にしたがって2→1→02 \to 1 \to 0と変わります。

例題

条件と何を求めるかを確認してから、式と答えの対応を見比べてください。

x を実数とする。次の一次方程式を解け。

解法の型移項して ax=bax=b の形に集める

  1. (1)0=−3x−20 = -3x-2
  2. (2)4x+13=2x+14x+13 = 2x+1
  3. (3)5x−2=3x+45x-2 = 3x+4
  4. (4)3x+11=x+63x+11 = x+6

x を実数とする。次の実数係数二次方程式を解け。

解法の型左辺を因数分解して「積 == 0」に持ち込む

  1. (1)2x2+14x+20=02x^{2}+14x+20 = 0
  2. (2)2x2−2x−12=02x^{2}-2x-12 = 0
  3. (3)x2+x−30=0x^{2}+x-30 = 0
  4. (4)x2−3x−4=0x^{2}-3x-4 = 0

x を実数とする。次の実数係数二次方程式を解け(解は簡約した形で答えること)。

解法の型解の公式 x=−b±b2−4ac2ax=\dfrac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}

  1. (1)3x2−x−3=03x^{2}-x-3 = 0
  2. (2)x2+7x+4=0x^{2}+7x+4 = 0
  3. (3)x2−6x+4=0x^{2}-6x+4 = 0
  4. (4)x2−7x−1=0x^{2}-7x-1 = 0

演習

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