多項式(整式)とは、係数を実数、指数を非負整数として、のように数と不定元の積(単項式)を有限個足し合わせた形式的な式のことです。 各単項式の文字部分の次数のうち最大のものを、その多項式の次数と呼びます。
ここではを不定元、係数をとするを基本の範囲とします。零多項式はすべての係数がの多項式で、次数は通常定めない(またはとする)とします。
多項式の計算は、この後のすべての単元で毎日使う「手の速さ」です。理屈は少なく、量が効きます。
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多項式(整式)とは、係数を実数、指数を非負整数として、のように数と不定元の積(単項式)を有限個足し合わせた形式的な式のことです。 各単項式の文字部分の次数のうち最大のものを、その多項式の次数と呼びます。
ここではを不定元、係数をとするを基本の範囲とします。零多項式はすべての係数がの多項式で、次数は通常定めない(またはとする)とします。
多項式の計算は、この後のすべての単元で毎日使う「手の速さ」です。理屈は少なく、量が効きます。
文字の部分が同じ項(同類項)だけが足し引きできます。係数を足すだけです。
引き算では、後ろの多項式の全部の符号を反転してから足します。ここの符号ミスが非常に多いので、引く式には必ずカッコをつけて展開する癖をつけてください。
各項を互いに掛け合わせて(分配法則)、最後に同類項をまとめます。次の展開公式は暗記して、見た瞬間に書けるようにします。
これらは因数分解の「答えの形」でもあります。展開を速くしておくと、逆向きの因数分解も速くなります。
零多項式でない多項式を多項式で割ると、商と余りが出ます。数の筆算と同じで、割られる式の最高次の項から順に消していき、余りの次数が割る式より小さくなったら終わりです。
(除法・剰余の定理・因数定理は、発展レベルでさらに詳しく扱います。ここでは筆算の手順に慣れるのが目標です。)
閑話休題:掛け算の筆算は、最速ではなかった 多項式の掛け算と、大きな数の掛け算は、実は同じ計算です。()と思えば、数の筆算は多項式の展開そのもの。さて、桁 ×桁の筆算では、1桁どうしの掛け算を約回やります。1960年、ソ連の大数学者コルモゴロフは「回より本質的に速くはできないだろう」と予想をセミナーで語りました。ところがその席にいた23歳の学生カラツバが、1週間で反例を持ってきます。の展開にはの4つの積が要りそうですが、実は、、の3回で足ります——真ん中の係数はと、掛け算せずに引き算で出せるからです。桁を半分に割ってこれを再帰的に繰り返すと、掛け算の回数がからおよそに落ちます。
この「たった1回の節約」が突破口になり、その後フーリエ変換を使った高速乗算が開発され、 2019年にはついに理論限界と信じられる級の方法に到達しました。暗号(数百桁の整数の演算)や円周率の兆桁計算は、この系譜のアルゴリズムなしには動きません。いま練習している展開・筆算の中に、20世紀後半まで誰も気づかなかった無駄が隠れていた——「当たり前の計算」ほど、疑うと深いのです。
条件と何を求めるかを確認してから、式と答えの対応を見比べてください。
実数係数の式として、次の式を展開せよ。
解法の型展開公式に当てはめる(因数分解の「答えの形」)
解法の型分配法則で各項を掛け、同類項をまとめる
問題を解いてから「解答・解説」を開けます。
実数係数の式として、次の式を展開せよ。
演習を読み込み中…
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