1 グラフとの対応で読む
a>0(下に凸)の放物線を思い浮かべてください。
- ax2+bx+c>0(yが正)= 放物線がx軸より上にあるxの範囲
- ax2+bx+c<0(yが負)= 放物線がx軸より下にあるxの範囲
下の図でb,cを動かしてください。縦帯が「放物線がx軸より下」の範囲、つまり不等式<0の解です。2解(軸との交点)の間が<0、外側が>0になる、という対応が体で分かります。
2 手順
- ax2+bx+c=0を解いて交点(境界)を求める。因数分解か解の公式で。
- 放物線の向き(aの符号)を確認して、上に凸か下に凸か決める。
- グラフを描き、不等号の向きに合う範囲を読む。
a>0で 2解α<βを持つとき、
ax2+bx+c>0⟺x<α または x>β,ax2+bx+c<0⟺α<x<β
3 判別式が絡む場合に注意
ここでD=b2−4acを判別式とします。交点がない(D<0)とき、下に凸の放物線は全体がx軸より上にあります。すると
- ax2+bx+c>0はすべての実数が解
- ax2+bx+c<0は解なし
x軸に接する(D=0、重解をαとする)ときは、放物線が1点だけでx軸に触れるので、4つの不等号がすべて違う答えになります(a>0のとき)。
- ax2+bx+c>0はx=αのすべての実数
- ax2+bx+c≥0はすべての実数
- ax2+bx+c<0は解なし
- ax2+bx+c≤0はx=αの1点のみ
たとえばx2−2x+1>0の解は「x=1のすべての実数」。「2解の間・外側」の型にも「全実数・解なし」の型にも当てはまらないので、D=0を見たら必ず接する図を描いてください。
この分岐は、式だけ見ていると間違えます。放物線を1本描けば一目です。