数える前に、順序を区別するか、同じものを区別するか、同じ種類を繰り返し選んでよいかを確認します。
1 順列と組合せ
定義 1.1 (順列と組合せ). 異なる個から個を選んで一列に並べる方法の個数をと書きます。異なる個から順序を区別せずに個を選ぶ方法の個数をと書きます。ただし、はを満たす整数とします。
積の法則から順列の公式を導きます。
公式 1.2 (順列の公式).
証明. 第1番目は通り、第2番目は残りの通りであり、同様に第番目は通りです。積の法則を用いると公式を得ます。▨
選んだ個の並べ替えをまとめて数えると、組合せの公式を得ます。
公式 1.3 (組合せの公式).
証明. 一つの個の組からは通りの順列が得られます。したがってです。両辺をで割ると公式を得ます。▨
公式 1.4 (二項係数の対称性).
選ぶ個を決めることと、選ばない個を決めることが一対一に対応するためです。
2 同じものを含む順列
公式 2.1 (同じものを含む順列).個のうち同じ種類のものがそれぞれ個あり、であるとき、異なる並べ方は
通りあります。
証明. 一時的にすべてを区別すると通りです。同じ種類の個につけた印を入れ替える通りは同じ並びを表すので、各について割ります。▨
例 2.2 (文字の並べ替え). 文字列 MISSISSIPPI には M が1個、I が4個、S が4個、P が2個あります。異なる並べ方は
通りです。
3 円順列
公式 3.1 (円順列). 異なる個を円形に並べ、回転によって一致する並びを同一視すると、並べ方は通りあります。ただしとします。
証明. 一つの対象を基準位置へ固定すると、残りの個を並べる順列と一対一に対応します。鏡映による一致は同一視していないので、さらに2で割りません。▨
4 重複を許す組合せ
公式 4.1 (重複組合せ).種類から重複を許して合計個を選ぶ方法は
通りあります。ただしとします。
証明. 各種類を選ぶ個数をとすると、を満たす非負整数解を数えればよいです。個の丸と本の仕切りを一列に並べる方法に対応するので、全箇所から丸の箇所を選びます。▨
5 演習
- 8人から会長と副会長を選ぶ方法と、委員2人を選ぶ方法をそれぞれ求めます。
- BANANA の異なる並べ方を求めます。
- 6人を円卓へ並べる方法を求めます。
- 4種類の菓子から重複を許して7個を選ぶ方法を求めます。
1は会長と副会長が通り、委員2人が通りです。2は通り、3は通り、4は通りです。